第7回 画像仕様の標準化
全国規模で衛星画像を大量に生成すると、一枚ずつ作っている段階では気にならなかった問題が出てきます。
その一つがファイル名です。
日本の市区町村には正式な日本語名称がありますが、それをローマ字へ変換すると、必ずしも一つの表記に決まりません。
例えば大阪市をどのようにローマ字表記するかについても複数の考え方があります。
AIMMearthでは、一般的な英語表記として最も自然かどうかより、日本語名称から必ず同じ文字列へ変換できることを重視しました。
例えば「おおさかし」であればoosakashiとする、といった独自の一貫した変換ルールを使用します。
利用者に表示する名称は「大阪市」のままで構いません。内部ファイル名だけをASCII文字列に統一します。
PNG画像についても仕様を統一しました。
アルファバンドを付けるかどうか、透明部分をどう扱うか、空白部分を白にするか黒にするかなどによって、地図上での表示やサムネイルの見え方が変わります。
そのため画像ごとにその場で判断するのではなく、QGISやPythonで変換する段階で一定のルールに統一しました。
さらに重要なのがファイル容量です。
全国の市区町村について2025年版PNGを作成すると、全体でおよそ8GBになります。
一方、利用しているXServer VPSのディスク容量は限られています。50GBクラスのVPSであれば、OS、Apache、ログ、その他のファイルも同じディスクを使用します。
そのため、衛星画像を何年分でも無制限に保存することはできません。
ローカルPCでは500GB程度、外付けディスクでは5TB程度を使っていても、VPSでは容量を増やすほどサーバー料金も上がります。
そこでAIMMearthでは、何でも公開するのではなく、一般利用者が実際に使う可能性の高い画像を選んで公開する方針を取っています。
関連技術・キーワード:PNG / Alpha Band / ファイル命名 / ローマ字 / PyQGIS / Thumbnail / Storage / VPS / 画像容量 / 標準化

