第7回 市区町村ファイル名の標準化

日本の全市区町村に対応する衛星画像を作成した。その過程で問題となったのがファイル名である。

当初は、市区町村名をそのまま日本語でファイル名に使用していたが、データの整備を進めるうちに、この方法にはいくつかの問題があることが明らかになった。

第一の問題は、ファイル名に日本語を使用することによる互換性の問題である。漢字、ひらがな、カタカナを含むファイル名は、OSやアプリケーション、文字コードの取り扱いによっては、正常に処理されない場合がある。異なる環境でデータを利用することを考慮すると、ファイル名には英数字を使用することが望ましい。

第二の問題は、日本国内には同一名称の市区町村が複数存在することである。例えば、府中市は東京都と広島県に、伊達市は北海道と福島県にそれぞれ存在する。したがって、市区町村名だけでは対象地域を一意に識別できない。

そこで、これらの問題を解決するため、衛星画像ビューアでは、全国の市区町村を5桁の行政区域コードと標準的なローマ字表記の組み合わせによって識別する方式を採用した。

行政区域コードには、JIS X 0402で規定される全国地方公共団体コードの5桁部分を使用する。このコードは、先頭2桁が都道府県を表し、残り3桁を含めた5桁によって市区町村を識別する仕組みとなっている。

一方、市区町村名のローマ字表記については、国土地理院が公開している『地名集日本』を基準とすることにした。これにより、個別の判断による表記の違いを避け、全国の市区町村名を統一した規則で取り扱うことができる。

例えば、東京都千代田区のファイル名は、次のように表記する。

13101ChiyodaKu

先頭の「13101」は千代田区の行政区域コードであり、「ChiyodaKu」は区名のローマ字表記である。